健佑会について

病院長あいさつ

平成22年7月4日

いちはら病院 病院長 池田 耕太郎

サッカーワールドカップ真最中のつぶやきです。

今日までにベスト4が出揃ったところです。決勝リーグでは南米勢が目立つなと思っていたら、ベスト4に残ったのは欧州勢が3カ国、南米勢は1カ国のみでそれがブラジルでもアルゼンチンでもなくウルグアイなのだからこの状況を予想できた人はほとんどいないんじゃないでしょうか。

試合内容を見てもまさに筋書きのないドラマが繰り広げられていますが、その中にあって日本チームの活躍はやはり見事でした。我々に勝利の喜びと「絶対に負けられない戦い」に負けてしまったときの何とも言えない虚しさを十分に味わわせてくれました。その虚しさが心深くに刻まれたので他国の敗戦の辛さ(きっと日本国民の比ではないのでしょうね)もより実感できるようになった気がします。

今回日本はPK戦の末パラグアイに惜敗しましたが両チームで唯一PKを外してしまった駒野選手は観ていて本当に可哀想でした。これは皆の記憶の片隅に残るであろう虚しい瞬間でしたが、彼が7年前サンフレッチェ広島在籍時に左膝前十字靭帯を断裂し靭帯再建術を行い8ヶ月のリハビリの後に復帰して代表選手にまでなったという経緯はあまり知られていないのではないでしょうか。たまたま先週学会(第2回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)で彼を執刀した広島大学越智教授のお話を伺うことができました。PK戦の後、口の悪い人から(おそらく冗談で)「手術のせいだろう」と言われたのに対して、「それまで120分間全力プレーできていたのだからそれはないでしょう」と答えたそうです。全くそのとおりですね。彼のプレーは素晴らしいものでした。スポーツ整形外科に携わる一医師として素晴らしい治療をされた越智先生にも敬意を表します。サッカーではこの怪我は多いのですが手術を受けてから長いリハビリの後に復帰している超一流選手が何人もいます。そういう選手達をみると国を問わず最大限応援したくなります。

話しはかわりますが、先日院内で「ヒヤリ・ハット報告会」を開催しました。たまたま体験してしまった些細なインシデントに対して職員の一人一人が丁寧にレポートをしたものを集計したものです。大きな医療事故につながらないよう対策を考え、今後に活かすようにしたいものです。

さてサッカーワールドカップはこれからの試合はすべて日本時間午前3時30分キックオフです。ライブで観ていたら明らかに仕事に影響してしまいます。困ったものです。まさかヒヤリ・ハット体験の引き金になどならないようにならないようにしなくては!うーん、心配だ。念のため明日の全体朝礼で言っておこう。