診療科

PRP外来

変形性膝関節症に対する多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma: PRP)関節内注射治療について

2019年1月より、PRP療法を開始いたしました。

2019年1月18日より、PRP療法を開始いたしました。 PRP療法は、完全予約制の外来となっております。
予約につきましては、下記までお問合せください。
電話番号:029-864-0303
お問合せ時間:平日(月曜~金曜)15:00~16:30

PRPとは?

患者さん自身の血液を遠心分離した後に、血小板を多く含む血漿部分(血液の中の液体成分で、糊のような役割をもつタンパク質や、成長因子という栄養成分を含む)を抽出したものが、PRPです。血小板は止血機能以外に、その中に豊富な成長因子(栄養因子、細胞の機能を発揮させたり、細胞同士のネットワークをつなげたりする役割)を含むことがわかっています。日本では歯科・口腔外科や形成外科の領域で、骨形成(骨を作る)や創傷治癒(傷を治す)治療に応用されてきた歴史があり、欧米では、スポーツ選手の筋肉・腱などの外傷・障害治療に応用されています。近年、変形性膝関節症患者さんに対するPRP関節内注射の膝関節痛軽減効果が示唆されています。

当院で使用するPRP

患者さんが手術を受けた際に術後の痛みに対して痛み止めが使用されます。痛み止めには様々な種類があり、その作用機序は痛み止めの種類によって異なり、様々な痛みの病態に対して痛み止めを使い分けて使用しています。この痛み止めの例と同様に、調製方法によって得られるPRPの種類(生物学的特性)は異なります。当院では、次世代のPRPと呼ばれるAPS(Autologus Protein Solutim)を使用しています。これは通常用いられてきたPRPよりも痛みや炎症を抑えるたんぱく質が数十倍多く含まれていると報告されています。

実際の治療の流れ

末梢血(55mL)を採血しPRPを調製(院内施設)、2.5~3.0mLを関節内に注射します。
整形外科外来にて日帰りで実施します。
採血⇒2回遠心分離⇒抽出⇒注射⇒20~30分安静⇒帰宅

治療後の流れ

・注射後2-3日間は激しい運動をしないでください。
・日常生活動作は注射当日から可能です。
・治療の経過観察のため、2週間・1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月その後は3ヶ月おきに外来受診をして頂きます。


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Q&A(ご質問にお答えします)

Q.APS・GPSについて教えてください
A.PRPには遠心条件や回数、白血球保有の有無により様々な種類があります。当院で使用しているPRPはGPS-ⅢとAPSです。GPS-Ⅲについては、白血球を多く含むPRP(Leukocyte Rich PRP:LR-PRP)に分類され、成長因子と白血球を多く含み主に腱付着部症や腱炎、靱帯損傷に使用します。APSは、Autologus Protein Solutimの略称です。GPSなどの通常のPRPに比べて痛みや炎症を抑えるタンパク質が数十倍含まれています。変形性膝関節症患者さんに使用します。


Q.どのような症状に適応するのか教えてください
A.主に変形性膝関節症の中等症までの方が適応となりますが、患者さん御本人の血液を使用するため注射出来ないケースもあります。ご希望の患者さんは、PRP外来を予約頂き一度お話をお伺いさせてください。


Q.PRPは保険診療になるのか教えてください
A.PRPの治療自体は自費診療になります。治療を行う上での検査等は保険診療です。


Q.治療までの流れを教えてください
A.治療までの流れ
(1)初診、適応判断
(2)PRPの説明、同意書取得、MRI撮影
(3)PRP施行
(4)2週間・1か月・3か月・6か月で外来受診、注射後6か月でMRIを再度撮影します


Q.PRP施行後、効果期間はどれくらいか教えてください
A.変形性膝関節症に対するAPS関節内注射治療が日本に導入されてまだ1年程度と日が浅い為効果持続期間については不明ですが、海外からの報告では1年程度は効果があったとされています。


※その他ご質問がございましたら、当院までご連絡下さい